オタクもすなるはてブロといふもの

なんとなく語りたいときと、現場に行ったとき。

今こそ伝えたいジャニーズWESTの魅力

ジャニーズWEST 2023 Tour POWER が無事に全公演終演した(メンバーが体調不良で休んだ回があるので厳密には無事ではない)。

本ツアーの途中でコロナが5類移行となり、久しぶりにマスクなし、声出しOKのライブに参加することができた。席運がよかったのもあるが、改めてグループの魅力再発見となるいいライブだった。

ということで、改めてもっと多くの人にジャニーズWESTを知ってもらいたい!と思ったので、他グル推しや他界隈のオタク向けに紹介する。

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ジャニーズWESTとは

2014年4月にCDデビューした7人組アイドルグループ。略称はジャニスト。ファンの呼び名は「ジャス民」。グループ名の通り関西ジャニーズで、関ジャニ∞の後輩でなにわ男子の先輩。デビュー曲は、みんな一度は聴いたことあるであろう「ええじゃないか」。グループ内年齢差は最大9歳だが、ほぼ全員がお互いを呼び捨てもしくはニックネームで呼んでおり、仲のよさが売り。

自分達で「デビューしたい」と社長に直談判した上でデビューを掴み取った異例のグループ。元々7人でデビュー予定だったが2013→2014のジャニーズカウントダウンでは急に4人グループでのデビューが発表されるという地獄のような事態に。またもや直談判し、最終的に7人でのデビューが叶った。このあたりの紆余曲折はWikipediaに非常にわかりやすく書いてあるので気になる人は参照してほしい。

また、カウコンを経て7人でのデビューが正式に発表されたのは、2014年2月の舞台「なにわ侍 ハローTokyo」。芝居の内容は、関西らしくコメディ要素はあるものの、4人でのデビューを告げられたメンバーが7人でのデビューを目指して奮闘するというなかなかにヘビーなもの。DVDが発売されているので、もし沼ったら必ず見てもらいたい。

 

メンバー紹介

重岡大毅(しげおか だいき) 30歳

不動のセンター。呼び名はしげ。おかんには"小僧"と呼ばれている。

ドラマによく出ているため芝居のイメージが強いと思うが、実はピアノを弾きこなし、グループの楽曲を作詞作曲することも最近は多々あり。とにかくアツい男で、天性のアイドルという感じ。メンバーといるときは基本ずっとふざけている。歯が多い。Sexy Zone中島健人Snow Manの岩本照と仲がいい。

 

桐山照史(きりやま あきと) 33歳

ジャニーズWESTデブ大食い担当。固定の自己紹介として「趣味はダイエット、特技はリバウンド」と言っている。沖縄が好きで年中日焼けしている。

グループ内で最もキャリアが長い(濵田も入所同期)。体型はプーさんっぽいが、下積みが長いこともありダンスはキレキレ、アクロバットもできる。とにかく優しい、みんなのリア恋枠。場を仕切ることも多いアニキ。中間とはJr時代からずっとシンメで、グループ内で唯一、中間のことを「淳太くん」と君づけで呼んでいる。歌も芝居もマルチにこなし、ドラマ出演や舞台主演が定期的にある。笑い方のクセがスゴい。

 

中間淳太(なかま じゅんた) 35歳

グループ最年長のブレーン担当。台湾ハーフで在住歴もあり、中国語が話せる。最終学歴は関西学院大学社会学部卒業で、クイズ番組や情報番組に多く出演している。

ライブで見るとテレビでの印象とは違い、一番アイドルっぽい。年齢を感じさせない丁寧な踊り方と高い経験値による表情の使い分けが魅力。メンバー内ではツッコミ担当でありながら常にいじられキャラ。主に重岡と小瀧からイジられまくっている。かなり重度のディズニーオタクで、インパすることを「Dに帰る」と表現している。

 

神山智洋(かみやま ともひろ) 29歳

みんなのオカン。呼び名は神ちゃん。チビに見えるがまわりが大きいだけで、ちゃんと170cmはある。

歌、ダンス、アクロバット、楽器、芝居、料理、モノマネなど、何をやらせてもで高いスキルを発揮。YouTubeの料理系企画ではよく「店で出せる」とメンバーから評価されている。作曲や振付を手掛けた楽曲もいくつかあり、関西Jrへの楽曲/振付提供なども行っている。完璧人間っぽいが、海外が怖いなどナイーブな一面もある。歌がめっちゃ上手い版の来栖翔。

 

藤井流星(ふじい りゅうせい) 29歳

笑いの神に愛されたド天然。「藤井流星 天然エピソード」で検索すればいくらでも出てくるが、私が一番好きなのは"マスクをしたままヤクルトを飲んで全部こぼした"話。

ジャニーズWESTのライブの演出は藤井が担当している。顔がいいのでグループ内ではビジュアル担当だが、演技には定評があり、二枚目ではない演技力の求められる役もよくやっている印象。グループの下ハモを担う。妹はE-girls藤井萩花藤井夏恋。流星の女装はほぼ萩花である。嵐の相葉雅紀のことが大好きで、電話帳に「天使ちゃん」と登録しているらしい。

 

濵田崇裕(はまだ たかひろ) 34歳

藤井とはまた違った方面で天然を炸裂させる愛されキャラ。何かとオチ要員にされている。呼び名は濵ちゃん。桐山とはオーディションからずっと一緒の同期。

基本的にネタキャラ扱いされているがパフォーマンススキルは高く、歌、ダンス、アクロバット、楽器、芝居、なんでもできる。スカッとや鬼レンへの出演で、歌うまジャニーズとして浸透しつつある。ここ数年はマジックと英会話を勉強しており、とにかく努力の人。顔が麒麟の田村に似ているが、麒麟の川島からめちゃかわいがられている。バス釣りが趣味でKis-My-Ft2の玉森は釣り仲間。

 

小瀧望(こたき のぞむ) 26歳

グループ最年少。キャッチコピーは国民的弟、2.5枚目。呼び名はのんちゃん。冠番組「リア突WEST」ではギャガー小瀧と言われている。

地声がいわゆる"いい声"だが、歌声が甘々。芯のある声、歌い方のため、舞台やミュージカルにも出演。ストレートプレイはかなりヘビーな雰囲気の作品が多く、舞台での受賞歴もあり実力派。とても真面目で几帳面な性格で、大事な仕事の日は襟つきの服を着てきたり、手書きの字はマスに書いたんかってくらい揃ってたりと、随所に性格が表れている。国民的弟と言うだけあって後輩力、弟力が高い。

 

補足:押さえておきたいシンメやコンビなど

ばど(桐山&中間)

Jr時代、BADというユニットを組んでおり、関ジャニ∞のバックにメインでついていた。熟年夫婦みたいな感じ、と本人が言っていた。

かみしげ(神山&重岡)、ツインタワー(藤井&小瀧)

こちらもJr時代からのシンメ。かみしげは今では供給が少ないが、先日も一緒に後輩のライブを見学しに行っており、オタクが沸き立った。ツインはプライベートでも仲が良く、お互いの実家に行ったりする。

はまかみ(濵田&神山)

楽曲で立ち位置的にシンメになりがちな実力派コンビ。2人のユニット曲「God Damn」は、歌唱力とダンスでガンガン殴り合う曲。

しげじゅん(重岡&中間)

いじる重岡といじられる中間のこと。中間は迷惑そうにしているが概ねまんざらでもない感じで、2人はお互いのことが大好き。

はまこた(濵田&小瀧)

お兄ちゃん大好き!なマンネの小瀧とめちゃめちゃ小瀧をかわいがる濵田のコンビ。小瀧は入所してきた頃だいぶ尖っており、濵田は当時小瀧のことが嫌いだった(とあとになってから本人にも話している)ところがエモい。

 

ライブについて

基本的にはアルバムツアーという形で実施されることが多いため、収録曲と最新曲を中心にアルバムコンセプトに沿った構成になっている。セットや登場がいつも凝っており、その時々のコンセプトに合っていて楽しい。

大きな特徴として、他のジャニーズグループと比べて、ファンが一緒に踊ったり声を出したりする曲が圧倒的に多い。ほぼ全てのツアーで、事前にファンクラブやTiktokに新曲の振付レクチャー動画がアップされている。ジャニストの現場に慣れていると、他Gのコンサートではアドレナリンの消化不良になる。

最近はロックナンバーが増えてきており、バンドの生演奏で歌唱するパートも多い。コロナ以前のライブでは毎回コントコーナーがあり、自分達で考えたコントを披露していたが、音楽重視になってきたこともあり、最近はコントはしていない。ただ、MCはコント並みにおもしろい。

プロフィールでも言及したが、演出は藤井が担当。中間や小瀧の案を取り入れながら考えている模様。絵が得意な桐山にアニメーション映像の原画を頼むなどメンバーの特技を活かす演出は、藤井が構成するからこそ。ジャニーズWESTのライブといえばノリノリの曲から始まるのが定番だが、コロナ禍での最初の有観客ライブでは声を出せないことを逆手にとり、しっかり聴かせるナンバーを冒頭に持ってきた。これは藤井Pの犯行である。

また、ジャニーズWESTのライブの一番の魅力は、楽曲の多様性だと個人的には思う。お祭りソングから激アツロックナンバー、EDM、王道アイドルソング、バラードまで、とにかく幅広い楽曲を楽しめる。余談だが、ジャニーズWESTの多くの曲を振付しているコレオグラファーは、あんさんぶるスターズでEden、Crazy B:、流星隊、シャッフルユニットの振付を担当している。ジャニストのライブセトリのジュークボックスっぷりは、この3グループが合同ライブをやってるイメージをしてもらえればほぼ正解。

 

曲について

おそらく多くの人がイメージするのは「ええじゃないか」「ズンドコパラダイス」など、関西弁のノリ曲かと思うが、前の項目で書いたように、とにかく楽曲ジャンルは多彩である。

もちろん、関西の感じが全面に出まくったナンバーは、ジャニーズWESTの武器であり一番の魅力だろう。初期の頃は、ノリ曲がメインでそれ以外はミディアムバラードかバラード、くらい極端な印象だった。1stアルバム(go WEST よーいドン!)はデビュー曲の候補となったものが多数収録されているため、関西風ノリ曲がほとんどである。最近は笑いのセンスが上がりすぎて、普通のかっこいいメロディにしょうもない歌詞を乗せるといった、今っぽいシュールな笑いが追求された楽曲も出している。芸人やん。

また、ジャス民的にジャニーズWESTといえば!な楽曲ジャンルのひとつに、EDM系が挙げられる。実はかなり初期からこういったタイプの楽曲を取り入れており、ライブでは定番。平均身長の高いグループのため、ガシガシ踊るナンバーはとにかくライブ映えする。もちろん、歌唱力の高いグループなのでCDでも十分楽しめるが、このタイプの曲に関してはライブで見るとぐっと解像度が上がる。

そして最近のジャニーズWESTの楽曲を語る上で外せないのが応援歌。デビュー当時20歳前後だったメンバーも、今や半分が30代。働き盛りの年齢の彼らだからこそ歌える、大人のための応援ソングは、社会人全員に聴いてもらいたい。基本的には「頑張れ!」ではなくて「一緒に頑張ろう!」というスタンス。なんでも話せる地元の幼馴染みのような良さがある。

 

おすすめの曲

・タイトル (収録CD) リリース年

※アルバム収録のあるものは、収録CDとしてアルバム名を記載。リリース年は、シングル発売年に準拠。

・POWER  (POWER) 2023

最新アルバムのリードトラック。ジャニーズWESTの"今"を知ってもらうには、とりあえずこれを聞いてほしい。個人的には、歌詞内容が庶民的なのがおすすめポイント。「ベッドよりソファにお世話になる」というフレーズ、あまりにもスッと入ってくるよね…

・僕らの理由  (サムシング・ニュー) 2021

たぶんメンバーがめっちゃ気に入ってるこの曲。存在を全肯定してくれる内容で、疲れた心にロックサウンドが沁みる。SUPER BEAVERの柳沢さんによる楽曲提供。私はSUPER BEAVERを全然知らんので、ぽさが出てるのかはわからない。

・Unlimited  (なうぇすと) 2016

初の全曲新曲アルバムとなったなうぇすとの1曲目の収録曲。ここで跳ねるかどうか、みたいなタイミングでリリースされたので、そう思って聞いてみてほしい。歌詞も曲もしっかりアイドルっぽくて、エモい。

・サムシング・ニュー  (Mixed Juice) 2021

あいみょん楽曲提供。男性目線のこういう明るいウェディングソングって珍しい気がする。あいみょんの詩曲なのでクオリティは保証されている。実はあいみょんはメジャーデビュー以前にジャニーズWESTの「Time goes by」(2015)で作詞しており、それ以来のコラボレーションとなった。こっちもめちゃくちゃ歌詞がいいのでぜひ聞いてほしい。

・Summer Dreamer  (go WEST よーいドン!) 2014

私を沼に落とした1曲。歌詞にメンバーの名前が入っているのがとてつもなくアイドル。これのいいところは、自分の名前が入ってるパートを歌うのではなく、違うメンバーがパートに割り当てられているところ。マイナー楽曲に分類されるが、ジャニーズWESTというグループをよく体現している曲だと思う。

・ボクら  (なうぇすと) 2016

トータス松本作曲、さくらももこ作詞。これを聞くと全員重岡のことが好きになる。「僕は君の陽だまりになる」というフレーズが印象的だが、とにかくその説得力がすごい。聴いたらわかる。これはさくらももこの言葉の力である。明るいポップサウンドに、優しい歌詞と優しい歌声が乗って、神曲に仕上がっている。

・PARTY MANIACS  (パリピポ) 2015

WESTにおいてEDMナンバーが定番化するきっかけになった曲(たぶん)。ミニアルバムリードトラック「パリピポアンセム」のお祭り感とは違う"パーティー"を表す、クラブミュージックでゴリゴリ踊るダンスナンバー。パブリックイメージとのギャップが大きいので、これで沼る人多数。

・ホメチギリスト  (W trouble) 2019

かわいいダンスが特徴。歌の内容が大人になったな、と感じた1曲。歌のテーマが"キラキラの青春"から、"泥臭い大人の生活の中のささやかな喜び"に変化し始めたのはこのあたりからだと思う。疲れてる社会人に聞いてほしい。おじさんとか。

・その先へ…  (go WEST よーいドン!) 2014

デビューシングルに収録されていたバラード曲。デビュー当時に聞くエモさと、初めてのドームコンサートで聞くエモさと、来年10周年を迎えて聞くエモさは全部違うものになると思う。彼らのアイドル人生のどのフェーズにもあてはまる、でもその時々で違う良さが出る1曲。

・間違っちゃいない  (WESTV!/証拠) 2018

重岡が作詞作曲。落ち込んだときに聞きたい曲。アルバム「WESTV!」で、重岡・神山・濵田のユニット曲として収録。のちにシングル「証拠」のカップリング曲として「間違っちゃいない。」というタイトルで7人ver.を収録。アレンジが変わっているので、曲の雰囲気も違ってそれぞれ楽しめる。私の主観だが、3人ver.は歌ってる本人たちが自分達に言い聞かせるようなニュアンス、7人ver.は聴く人を励ましてくれる仕上がり。

 

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おすすめ曲が多くないか?と思うが、とにかくいろんな曲があるので、どれかしか刺さるものがあるんじゃないかということで色々紹介した。

最近はフェスに出演したり、YouTubeをやったり、日曜昼に体当たり系の冠番組をやっているおかげで、若い女子以外のファンも増えてきたと感じる。Jr時代からのファンも多くて年齢層も幅広いし、POWERのライブは、今まで以上に男性客が多かった。ということで、誰でも現場に来やすいグループかと思うので、まずはYouTubeで歌なり企画なりを見てほしい。最後に、企画系でおすすめの動画を貼っておく。